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マンガで学ぶ不動産取引

『マンション購入、理想の住環境とは？』

物件を購入する際の条件として、「住環境が良いところ」という方は少なくありません。

でも一言で住環境が良いと言っても、人それぞれの価値観が有る中で、何を持って住環境が良いというかは、もう一歩踏み込んで聞いてみなければわからないものです。

子育てを視野に入れると理想の環境も変わってくるかもしれません。
マンション購入検討中の岡さんのケースを覗いてみましょう。

『マンション購入、理想の住環境とは？』

不動産売買仲介営業職出身者による解説
マンションレビュー運営事務局

『マンション購入、理想の住環境とは？』

理想の環境というのは、どういうものでしょうか。

静かで緑にも触れられる、のどかで落ち着いた環境のことでしょうか。それとも、交通便、買い物便が良く、大通りから少し入っていて、そこそこ静かな環境のことでしょうか。

高級邸宅街で、日照の妨げなど無く、一般庶民は立ち入ることすらためらわれるようなエリアのことを、環境が良いという人もいるかもしれません。一方、子育て世代のマンション探しの場合、静かな方が良いけれども人通りがある程度あって、駅までの歩道が広いエリアが良いなど、日常生活を考えると理想は大きく変わるはずです。

今回の岡さんの場合、「住環境が良いところを希望」と不動産会社さんに伝えるなら、

「駅は多少遠くても良いから、静かで公園が目の前にあるような立地で、娘が一人で歩いていても心配無いような住環境の良い物件が希望です」

と、かなり補足を入れて、不動産屋に伝えるべきでした。
逆に言うと、不動産会社もそこまで踏み込んで聞きこまなければ、お客様の本当のニーズが見えてこないのだという良い例です。
筆者はこれと似たような経験から、お客様の本当のニーズを掴むとはどういうことなのかを学ばせて頂きました。

そして、自分が不動産売買仲介業を離れてみて、お客さんの立場で不動産会社さんに行くことがあるとしたら、包み隠さず自分の思っていることを細かいところまで言うと思います。相手がプロなら、その会話の中から、本当のニーズを組みとってくれて、良い物件を購入出来るはずだという考え方になっています。

変に不動産会社さんを敵視せずに、味方だと思って接してみると、良い物件に巡り合える確率が上がるかもしれません。

※ストーリーはフィクションです。ご了承ください。

※作画：佐々木慧